肝臓病になったときの食事で大切なことは、栄養バランスと、活性酸素に対する対策をすることです。以前は、肝臓病のときに行われる食事療法は、高タンパク、高エネルギーの食事が基本とされていました。ただしこの食事療法は、日本人の食事が質素だった頃の食事療法です。
昔と比べて日本人の食生活は摂取カロリーという点からみると確かに豊かになっています。普通の食事をしていれば、タンパク質が不足することはまずありませんし、エネルギーは不足になることはなく逆に過多になる傾向さえあります。
肝臓病に以前では効果的があったとされる、高タンパク、高エネルギーの食事療法では、今の生活スタイルに合わない食事療法になっています。
高脂肪、高たんぱくの高エネルギーの食事は、さまざまな生活習慣病の温床となる肥満を招き、肝臓に負担をかけることがわかってきました。時代環境が変われば過去の常識が通じないということは十分あることです。
肝臓では、肝機能が保たれているうちは、これといった食事制限の必要はないようです。基本的に健康な人の食事を同じで、栄養のバランスを考えて食べることが、結果的に肝臓病の治癒につながっていきます。
活性酸素が肝炎の進行を促す要因になっていることがわかってきたことから、抗酸化食品を積極的に摂取する必要があります。C型肝炎の人は肝臓に鉄が蓄積されやすいですが、鉄は酸素と結びついて活性酸素を発生させます。鉄の摂取を控えることが必要です。
多くの食品を食べると、それだけ多くの栄養素をバランスよくとれるようになります。一つひとつの量は少なくても、多くの種類をとるようにしましょう。それぞれの食品群から偏りなく選んで食べることが大切です。
五大栄養素をバランスよく万遍に摂取するには、食品群を参考にすると、迷わなくてすみます。食事は、主食、主菜、副菜のある食事をとるようにします。
主食は、ご飯、パン、麺類などの穀物を中心としたもの、主菜は、肉、卵、魚、大豆製品などのメインとなるおかずになります。副菜は、野菜、いも、海藻、きのこなどが主材料のおかずになります。
肝臓病もそうですが、食事療法の基本は、食性にあった食べ物を取るようにすることです。特に日本人にマッチしているのが昔ながらの伝統的に和食になります。
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