悪性リンパ腫は、リンパ節に存在している細胞ががんになったものです。リンパ節の中でがんになる細胞は、リンパ球といわれる白血球で、そのがんになったリンパ球が無制限に増えていく病気が悪性リンパ腫です。悪性リンパ腫は、血液のがんである白血病よりも確率は低いです。悪性リンパ腫のホジキン病の一部はB細胞の腫瘍ということが証明されています。しかし大部分はT細胞の由来なのか明らかではありません。
非ホジキンリンパ腫にはB細胞の腫瘍とT細胞の腫瘍があります。また頻度は少ないのですが、リンパ節にあるNK細胞という細胞が腫瘍となる場合もあります。
上記のどのタイプであってもリンパ節の腫れが特徴的にあらわれ、それが全身のリンパ節へと進行していきます。。
普通、悪性リンパ腫での症状では、首のリンパ節から腫れることが多く、腋の下や鼠径部へと広がっていき、最後には肝臓や骨髄などの他の臓器の障害へとつながっていくことになります。
肺がんなどの他の臓器にうまれた腫瘍がリンパ節に転移した悪性リンパ腫は治療が困難とされていて、リンパ節自身に発生した悪性リンパ腫の治療は多彩にあって、ずいぶんうまくいくようになりました。
ホジキン病に関しては75パーセントが治癒するといわれています。ホジキン病では初期の症状では、抗がん剤による化学療法と放射線照射を組み合わせた治療をおこない、病状が進んだ場合は抗がん剤で治療を行います。
抗がん剤治療では、ABVD療法といって四つの薬の頭文字をとった併用療法があります。Aはアドリアマイシンという薬のことで、アドレア海の名前をとった赤い薬です。吐き気や脱毛などの副作用はありますが効果のある薬とされています。
こうした治療で効果がなかったり、効果があっても、再発したときは、骨髄移植や抹消血幹細胞移植などが行われます。肉親やバンクからの移植ではなく、自分の骨髄や抹消血幹細胞を移植する治療がよく行われています。
自分自身の骨髄や抹消血にある造血幹細胞をいったん体外に取り出し、冷凍して保存をしておきます。大量の抗がん剤を投与してがん化した細胞を死滅させます。
白血球の回復が続くと危険ですが、そこへ冷凍保存しておいた骨髄か抹消血幹細胞を体内に戻すという治療を行います。そうすると、一週間後ぐらいで正常な造血幹細胞が増え始め、病気も改善してくるといわれています。
一方、非ホジキンリンパ腫では、ホジキン病ほどの治療成績を得ることはまだできません。非ホジキンリンパ腫は、低悪性度群、中悪性度群、高悪性度群に分けられ、日本では中悪性度群、あるいは高悪性度群の悪性リンパ腫が欧米に比べて多いのが問題です。
治療法も進歩をしていて、チョップ療法という四つの薬の頭文字をとった併用療法で中悪性度群の60パーセントの人が一回は改善し、そのうち40パーセントぐらいの人が完治するようになりました。
ホジキン病と同様に、治り難い場合や再発した場合は、大量化学療法を併用した自家抹消血幹細胞移植もよく実施されるようです。
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