骨粗鬆症
骨粗鬆症がすすむと動脈硬化を進行させるといわれています。女性の病気で恐ろしいというイメージを与える病気というと、子宮がんや卵巣がんといった病気を思い浮かべる人は多いと思います。ただ、更年期を過ぎた女性にとって、死亡率の高い病気では、実は骨粗鬆症のほうが子宮がんや卵巣がんよりも危険度が高いといわれます。
閉経後の女性にとって危険度が高い病気をピックアップしると、最も死亡率が高いのは、脳梗塞や心筋梗塞など血栓が血管を塞いでしまう虚血性心疾患です。
そして、骨粗鬆症は8番目にあげられています。骨粗鬆症は、下手をするとなくなることもある、閉経後の女性を脅かす重大な病気の一つです。
実際に椎体骨折と大腿頸部骨折を発症した人の5年間の生存率を調べたデータがあります。それによると、椎体骨折後の5年間の生存率は60パーセントで、約40パーセントの人が命をおとしています。
大腿骨頸部骨折後の生存率は約50パーセントですから、半数のかたがなくなっていることになります。
特に大腿骨頸部骨折の場合は、最初の半年間の生存率の低下が急で、骨折後1年以内に亡くなる人が10パーセントほどいます。
骨折だけではないですが、骨量が少ないということは、それだけで死亡率の高さにつながります。
骨量の多い女性から少ない女性までを4等分して死亡率を比べると、骨量の少ない人の死亡率がとても高くなります。
全国因では、骨量の少ない人は多い人に比べて約3.5倍なくなりやすく、心臓と血管の病気では骨量の少ない人は多い人に比べて、4.5倍もなくなりやすいというデータがあります。
加齢とともに骨の溶け出しが多くなると、骨粗鬆症になります。このとき溶け出した骨のカルシウムが血管へと直接移動し、そのカルシウムが動脈に沈着してしまうというわけではありませんが血管を構成する平滑筋細胞が、骨をつくる細胞である骨芽細胞様の性格を有するようになるといわれています。
これが動脈硬化のもとになり、動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞などの心臓血管系の病気が引き起こされます。骨血管相関といいますが、骨と血管の間には、密接な相関関係があります。
骨粗鬆症で骨量の少ない人は心臓血管系の病気になるおそれが高く、それらによる要介護や寝たきりになる危険も高くなります。
それが、心臓血管系の病気による死亡率もやはり高くなります。なので将来的な心臓血管系の危険性を減らすためにも、骨粗鬆症の予防や治療が大切になります。
トラックバックURL
この記事にコメントする

