膵臓/病気
急性膵炎は、膵臓が分泌する消化液により、自らの組織を自己破壊する病気です。膵臓の主な働きは、消化酵素を含む膵液をつくり、それを十二指腸に送り込み、胆のうから分泌される胆汁とともに、食物中のタンパク質、脂質、糖質などの栄養素を分解、消化する重要な役割をになっています。
また、インスリンなどのホルモンを分泌して、血液中のブドウ糖の濃度を調整して血糖値を安定させるなど、生命維持に大きな役目を果たしています。
急性膵炎は、膵臓に炎症がおこり、本来腸管内で作用すべき、膵臓でつくられるたんぱく分解酵素や脂肪を分解する酵素が放出され、それらが膵臓自体に働いて、膵臓の組織をさらに破壊するという病気です。
急性膵炎は、高度の高中性脂肪血症、細菌感染、胆のう炎、胆石、胆管炎、胆管閉塞などの胆道系疾患、血行障害、また、アルコールや高脂質食品の過剰摂取などにより誘発されます。
一般的に急性膵炎は、性別に関係なく30〜50歳代に多く発症します。男性はアルコールや脂質のとりすきなどが発作のきっかけとなり、食後に起こる傾向があります。
急性膵炎の特徴的な症状は、上腹部の激しい痛みになります。腹痛は、みすおちから始まって、肋骨の下のへりにそって左側腹部、背部に放散する疼痛で、そのほとんどが持続的な激痛になります。
重症の場合は、激痛に加えて発熱、冷や汗、嘔吐、頻脈、チアノーゼ、血圧降下などのショック症がみられることもあります。
膵炎の診断は、血液検査によりアミラーゼ値を調べる、また腹部超音波や腹部CT検査などにより、膵臓の炎症症状や腹部CT検査などにより、膵臓の炎症症状を確認するなどから総合的に判断をします。
治療は、発作後2〜3ヶ月は絶食し、点滴などにより、栄養と水分を補給をして様子をみるようにします。
そして、症状が落ち着いたら、慎重に低脂肪食を主体にした食事療法を開始します。なお、激痛に対しては鎮痛薬、また消化酵素の働きを抑える薬など投与して症状の改善を図るようにします。
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