トップページ皮膚の病気多汗症の症状と対処法

皮膚の病気

多汗症は、手のひらや足の裏などに、生活に支障をきたすほどの、大量の汗をかく病気です。

多汗症には、全身性多汗症、局所多汗症とにわけられますが、その大多数は、局所多汗症になります。

局所多汗症は、主に精神的に緊張することが原因となって、手のひら、足の裏、わきの下、顔など、体の一部に大量の汗をかく病気です。

そうしたなかでも、手のひらに汗を大量にかくタイプ(手掌多汗症)がたいへん多くみられます。

誰でも、緊張や興奮をすると汗をかけますが、多汗症の人はその出方が普通ではありません。

字を書こうとしただけでも汗がおちてきて、紙がぬれたり、電車のつり革をつかむことができないなどの支障がでてきます。

多汗症の人は、汗をかくとはずかしいということで、さらに緊張をし、ますます汗をかいてしまうという悪循環におちっていしまうことがよくあります。

皮膚科で行われる多汗症の治療は、制汗剤として塩化アルミニウム水やアルコールを汗をかく場所に毎日ぬって、発汗を抑えるという対症療法が基本の治療になります。

医療機関のなかには、イオンフォレシースを用いるところもあります。

この治療は、2〜3日、薬を浸した電極を皮膚の表面に固定して、微弱な電流を20〜30分流して薬を浸透させるものです。

その効果は一時的なものしかないので、根本的に治癒されるというものではありません。なので治療を続ける必要があります。

他には、根本的な治療法として、発汗をつかさどる交感神経の一部を手術で切除する交感神経切除術や、アルコールで交感神経を遮断する神経ブロックなどの方法があります。

このような治療法は、ペインクリニック、麻酔科、胸部外科、心臓血管外科などの一部で行われていて、ほとんど根治するという報告がされているようです。

ただし、別の部位からの汗がふえるなどの副作用もあって、重症の人など、適応されるケースは限られているようです。


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