皮膚の病気
皮膚がんには、さまざまな種類がありますが、どの皮膚がんも、早期に発見し、早期に適切な治療を行うことが大切になります。ふだんから、皮膚に変化がないか自己チェックする習慣をつけるようにしましょう。治療は、手術が基本で、その際には、がん細胞を残らず取り除くことが重要になります。
皮膚がんに罹る人は、世界的にみても増加傾向にあります。アメリカでは、皮膚がんの一種である基底細胞がんの新しい患者さんの数は年間40万〜50万に上るといわれています。
日本でも、皮膚がんの患者さんは増加傾向にあり、特にメラノーマの患者さんが急増しています。
皮膚がんにはいろいろな種類があります。代表的な皮膚がんは、基底細胞がん、有きょく細胞がん、メラノーマです。
基底細胞がんは、皮膚がんのうち最も多く見られるがんです。
日本人の皮膚がんのうち、最も多く発症しています。40歳以上の患者さんが増えていて、高齢になるほど発症しやすい特徴があります。
基底細胞がんは、そのがん細胞の形が表皮の基底細胞層を構成する基底細胞に似ているので、こう呼ばれています。
顔の目の下から上唇にかけて発症することが多く、光沢のある小さな黒褐色の病変の周りを、光沢のある小さな黒真珠のような小結節がギッシリと囲んでいるのが特徴です。
中心部分が潰瘍状となって、出血することもあります。かゆみや痛みは、ほとんどありません。
基底細胞がんは転移をすることは、ごくまれで、急激に大きくなることもありません。多くは一年間に直径がおよそ1mmくらいずつ、大きくなっていきます。
しかし、長時間ほうっておくと、筋肉や骨にまで、がんが広がることもあるので、早期発見、早期治療が大切になります。
眼球にまで広がると、視力障害を起こすこともあります。毛をつくる細胞から基底細胞がんが発生するのではないかという説が強くなってきていますが、なぜがんとなるのか、その原因は、はっきりとはわかっていません。
基底細胞がんの診断 初期の基底細胞がんでは、一見、ほくろのように見えるため、患者さんの受診が遅れがちですが、専門医がみれば、ほぼ確実な診断ができます。
少しでも疑わしい場合は、受診をするようにしましょう。医療機関では、視診のほか、確定診断のため、皮膚の一部を切り取って、顕微鏡で調べる、皮膚生検を行います。
基底細胞がんの治療 治療は切除手術が基本になります。比較的おとなしい性格のがんですが、切除手術の際にがん細胞を取り残すと、その後、悪性化し、進行が早まりやすい傾向があります。
したがって切除手術の際は、がんの周縁部から5mmくらい離した範囲を切除します。リンパ節も切除するのが原則です。切除手術には、およそ3週間の入院が必要です。
切除手術後の皮膚の欠損部には、近い位置にある皮膚を移動させ、縫い合わせてます。
現在、植皮の技術は非常に進歩しており、周囲の健康な皮膚を、血行を維持したまま移植するケースもあります。
一般に、3ヶ月ほどで植皮の跡はほとんど目立たなくなります。早期のうちに適切な切除手術を行えば完治し、再発することはありません。
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