トップページ目の病気糖尿病網膜症と症状の進行

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糖尿病網膜症 症状の進行 網膜症の最初の段階です。網膜症の血管が徐々に弱くなってきて、血流も悪くなってきます。弱まった部分の血管に瘤ができたり、血管が少しずつやぶれ、小さな点状の出血を起こしたり、血液中のタンパク質や脂肪が沈着して、白っぽいシミができたりします。

この段階では、自覚症状はまったくありません。単純網膜症の時点であれば、血糖値のコントロールによって回復も可能になります。定期健診をしっかりとうけ、これ以上病気を進行させないようにすることが大切になります。

ただし、まれにこの単純網膜症の段階で、物をみるのに非常に大切な黄斑部に浮腫が生じる糖尿病黄斑症がおきることがあります。糖尿病黄斑症になると、視力が低下します。

増殖前網膜症 単純網膜症を放置していると、さらに進行して、増殖前網膜症になります。これは、網膜に血液がうまく流れなくなって酸素や栄養が足らない状態になり、出血やシミはさらに増え、網膜の細い血管が詰まると軟性白斑とよばれるふんわりとした柔らかい感じの小さなシミがでてきます。

この段階になっても、まだ自覚症状はほとんどありません。少なくてもこの時期までには、適切な治療を受けなければ、最終段階ともいえる増殖網膜症に進行しています。

糖尿病黄斑症 糖尿病によって眼底の中央に位置して、網膜の中でも視力にとって非常に大切な黄斑部に障害おこるものです。

高血糖が続くことで、網膜の中の血流が流れが障害され、血管の一部が瘤となる毛細血管瘤が形成されて瘤から血液中の水分が漏れ出して、黄斑部にむくみができるために起こります。

糖尿病黄斑症になると、視力が著しく低下します。 黄斑部は網膜の一部であるため、当然、糖尿病網膜症の患者さんにおこります。もちろん単純網膜症の段階でも発病することがありますが、増殖網膜症まで進行した場合は、7割以上が糖尿病黄斑症を併発するともいわれています。治療法には、レーザー光凝固、手術などがあります。

眼筋まひ、眼瞼下垂 血糖のコントロールが悪いと、脳血管にも影響がでて、まぶたや眼を動かす神経にも影響を及ぼすことがあります。

そのため、眼を動かす筋肉である眼筋をコントロールできなくなり、まぶたが下がってきて指であけていないとまぶたが開かないとか、もの二重に見えたりするといった症状がおこることがあります。血糖値をきちんとコントロールすれば、自然と治る例も少なくありません。


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