呼吸器の病気
気管支ぜんそくは、一般に小児ぜんそくといわれています。アレルギー反応によって気管支が収縮したり、気管支の粘膜が腫れたりして、気道が狭くなってきて呼吸を行うことが困難になり苦しくなる病気です。
気管支ぜんそくの症状は、何度も繰り返しおこります。気道炎症をおこした部分がさらに敏感になって再び気道炎症をおこしやすくなります。
ただ、気管支ぜんそくは、一生つきあっていくものかというとそうではなく、一般的に成長とともに軽くなっていくのが普通です。そうした理由から、小児ぜんそくといわれています。
小児から成長して、15歳前後になる頃では、70パーセントが症状が消えている、また、軽減しています。予後にも影響してくるので気管支ぜんそくの診断は専門医のもとで慎重におこなう必要があります。
気管支ぜんそくの症状である発作は、人によっていろいろです。小さな発作はヒューヒュー、ゼェーゼェーという軽い喘鳴がひどくなり、陥没呼吸もみられます。
大きな発作では、さらに喘鳴が強くなり、呼吸困難で眠ることもできなくなります。寝ていると苦しいので、座った状態で呼吸をしなければなりません。チアノーゼがおきることもあります。
気管支ぜんそくでは、治療も症状によって、それぞれ違いますが、基本は長期管理と予防です。
発作がおきたら、気道を広げる気管支拡張薬や副腎皮質ステロイド薬を用います。また、長期管理薬としてロイコトリエン受容体拮抗薬や吸入ステロイド薬を使用します。
家の中でアレルゲンがわかっているときは、それらをできるだけ遠ざけるなどの工夫をすることが大切になります。家で発作がおきたら、少し前かがみに座らせるようにすると楽になります。
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